私たちは、2013年から風疹の予防接種についての啓発活動をしている任意団体です。
子どもが先天性風疹症候群と診断された母親と成人した当事者が、風疹が日本から排除され二度と流行らないよう活動しています。
先天性風疹症候群とは、妊娠初期に風疹に免疫のない妊婦が感染することにより胎児にも感染し、障がいを持ったお子さんが生まれる可能性が高くなるという病気です。妊娠中に風疹に罹ると産院にて出産を諦めるように言われることが多いです。
2012年からの流行では、45人の先天性風疹症候群のお子さんが生まれました。2013年より啓発を行ってきましたが、残念ながら2018年から再流行が起こり、5人の先天性風疹症候群のお子さんが生まれています。
風疹流行の中心は、40代から50代の働き盛りの男性です。国の政策でこれまで風疹のワクチン接種をする機会がありませんでした。
この世代への具体的なワクチン接種の機会を求め、会の発足当初から国に要望書を提出したり、懇談を重ねたりしてきました。
そして2019年、遂に国が3年間限定で無料で抗体検査とワクチン接種ができるクーポン券を送付する決定をしました。
しかし2020年現在、このクーポン券の使用率は非常に低いです。その為、会としては「3年間限定」という縛りをなくし、風疹抗体保有率が90%を越えるまで対象者にアプローチできるよう活動を続けています。
風疹の抗体検査やワクチン接種への意識は流行時には高まりますが、流行が落ち着いており、且つ、コロナ禍の今は足が遠のく気持ちも分かります。しかし、今がチャンスでもあります。クーポン券の使用を周りの皆さまにお伝え下さい。おひとりおひとりの力で大きな前進ができます。
※妊娠中の人が知っておきたいこと、に含めてありますが、周囲の人が知って行動しなけければいけないことです※
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